2026.10.18[sun.]
子供達の予定や連休、レッスン振替等で少し曜日感覚がずれていたところ、久しぶりにいつも通りの日曜日を迎えたような気がします。
発表会まで2週間を切って。昨日から例年通りに禁酒宣言をしました。どっと疲れた時に呑みたくなりますが、ここから先は脳と心身のコンディションを整えることにも努めなくては、です。
それでは曲紹介も残り1週間、まいりましょう。
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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本日もクラシックの名曲を・・・
G.F.ヘンデル
「ラルゴ」
皆様、どこかで耳にしたことのある曲ではないでしょうか。
シンプルで厳か、それでいて美しい旋律。
ヘンデルの作品、名曲の一つとして残っていますね。ヘンデルという作曲家の名前が出てこなくても、この旋律はどこかで聴いたことある、といった感じで。
あの誰もが知るバッハと同じ年に、同じドイツで生まれています。
以前紹介した「カノン」でお馴染みのパッヘルベルもまた、同じ時代に活躍した作曲家ですが、なんとバッハとヘンデルよりも先輩。
そんなバロック時代を生きたヘンデルは、後にイタリアにて音楽家として成功し、その後イギリスにて活躍し、多くの作品を残します。そしてイギリスに帰化してしまうほど、どちらかというとイギリスの作曲家として名が通っていてもおかしくない大作曲家。
後に多くの音楽家たちに影響を残し、音楽の原点として歴史に名を残す“音楽の母”と呼ばれる存在です。

そんなヘンデルが残したこの「ラルゴ」。
元々のタイトルは「オンブラ・マイ・フ-Ombra mai fu-」。
「樹木の陰で」というタイトルのイタリア歌曲として、声楽を習った経験のある方々は馴染みがあるかもしれませんね。
そんな私も大学受験、そして大学時代、副科として受けていた声楽の授業で必ず課題に出た曲でもあります。私も「オンブラマイフ」で馴染んできました。
なんて素敵な旋律だろう、と思いながら歌った記憶。
この曲は、ヘンデルが書いたオペラ『セルセ』の劇中、冒頭にて歌われる一曲として誕生しました。
ペルシア王のセルセを主人公に、5人の男女が入り乱れる複雑な恋愛関係を描いたストーリー。
そのセルセが劇中冒頭にて、樹木の下で歌うシーン。
その曲に“ラルゲット”と音楽用語が記されていたことから、「ラルゴ」として親しまれるようになり、『セルセ』は長時間にわたるオペラであり、なかなか公演回数は少ないようですが、この作品のまさにオープニングのように流れる「ラルゴ」だけは今も一人歩きして名曲となりました。

ヘンデルが書いた「オンブラ・マイ・フ」ですが、オペラの中では、カストラートと呼ばれる、変声期のない男性(カウンターテナーとはまた違い、当時は教会で女性が歌うことが禁じられていたために、男性が去勢手術をして成人しても女性の音域が出せるようにしていた男性歌手のこと)に指定して作曲していたそうですよ〜。
こんなイメージでしょうか。
それでもやはり美しい。
ヘンデルの作品は、同い年で活躍したバッハとはまた違う美しさがあります。バッハは建築様式の美しさがあり、ヘンデルは神秘と母性的な美しさ。
そんなヘンデルは、多くのオペラ作品を残し、イギリス ロンドンにて“イタリアオペラブーム”を巻き起こし、とにかく人気を博していたのだとか。
さて今回この美しい歌曲を選ばれた生徒様。
2013年から14度目のご出演です。
これだけの年月をご一緒してこられたこと。
今改めて、大きな感謝に溢れ、感慨深くなります。
こうして綴りながら思い出すのは、当時の教室にて、いただいた一本のお電話。
まだまだ、小さな教室だった頃です。
「ピアノを習ってみたいのですが。」
人生で初めてのピアノ。
ゼロからのスタートでした。
この13年間。私にとっても、そして生徒様にとっても、人生の様々な節目や転機がありました。
その中で教室も歩みを遂げながら、こうして今、変わらずにレッスンへと足を運んでくださる姿。
のんびり屋さんで歩んできた14年間ではありますが、温厚なお人柄に私も教室の歩みにおいて支えられてきたような気がします。
発表会にご出演することが当たり前のようにこうしてこの時期を迎えていますが、きっとそこには、生徒様がよく口にしてくださる「先生だから。この教室だから。」が励みと継続のきっかけになっていることと思います。
そして生徒様との温かな繋がりも。
今回は、私から生徒様に薦めた一曲であります。
「りゅーとぴあなら、クラシックを弾いてみたい。」
そう話してくださった生徒様へ、ふと浮かんだラルゴ。
生徒様のその雰囲気と音色、そしてあのコンサートホールの景色にて、厳かにそしてしっかりと和音を一つ一つ奏でる姿が浮かびました。
13年のピアノライフに、改めて大きな大きな感謝を添えて、今年も最後までサポートしてまいります。
ありがとうございます。
今日も素敵なピアノライフを!


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