◾️発表会の曲[51]

2026.10.25[sun.]

10月最後の日曜日を迎えました。

もう来週の今日には発表会は終わってるんだ…と思うと何とも言えない恐ろしさと寂しさが襲ってきます。

発表会の曲紹介、いよいよご出演者最後の紹介となりました。まいりましょう。

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ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。

※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。

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最後はRPGの世界から・・・

光田康典 (T.A.Gomes編曲)

「魔王決戦」

1995年発売のゲーム『クロノ・トリガー』のストーリーの中で流れてくる一曲。

当時、“スーファミ”こと、スーパーファミコン用として発売され、30年以上の時が経った今も、パソコンやスマホで遊べ、海外でも根強く人気と評価の高い作品。

やはり日本は深い歴史をもつアニメ・ゲーム大国なことは間違いないようですよね。

この『クロノ・トリガー』のストーリーとは。

主人公のクロノが、建国祭にて少女マールに出会う。

そんなマールがある出来事で過去の世界へと消えてしまいます。

クロノは彼女を追って時空を超える旅へ。

過去や未来を股にかけて冒険を進める中、クロノたちは「1999年に『ラヴォス』という謎の巨大生命体によって世界が滅ぼされる」という、荒廃した絶望の未来を目撃する。

偶然タイムトラベルをしてしまった主人公たちが、それぞれの時代を冒険しながら、1999年に世界を滅ぼす巨大生命体『ラヴォス』の出現を阻止する、といった物語になっているロールプレイングゲーム。

その中で、中世のボス“魔王”との戦いのシーンで流れるのが、この魔王決戦。

実際にはこの音源。

不気味な儀式を行う魔王の前にて。

祭壇を前に、風の音だけが鳴り、魔王からの声・・

黒い風が、また泣き始めた......。
よかろう、かかってこい......

というセリフと共に、イントロが始まる。

そして

死のかくごが出来たのならな!

曲はこのセリフと共に転調し、ガラリと曲の動きが加わり、戦闘開始。

イントロのどこか不穏な響きから、低音のリズミカルな動きと共に、重く暗い旋律、そこからまた転調をし、曲は全体に壮大でシンフォニックな作品になっています。

この『クロノ・トリガー』の音楽を手掛けたのが、光田康典。

彼のデビュー作品となったとのこと。

過去・現在・未来、原始、古代、中世、現代、世界崩壊、未来、時の最果てと、時を渡りながら幾つもの国々を巡る「クロノ・トリガー」。

当時の時代を感じさせるアナログなシンセサイザーの音色で作られていますが、それでもどこかシンフォニック。

後にオーケストラアレンジが発売されましたが、全く違和感のないサウンド感。光田さんの強みなのかもしれませんね。

ゲームに疎い私ですが、そんな戦闘の景色がリアルに浮かぶこの作品を、音楽家のトレヴァー・アラン・ゴメスさんが、ゲーム音楽界のピアノソロ アレンシリーズでお馴染みの『ピアノコレクションズ』にて、アレンジを担当。

そしてそのアレンジに数年前から、「いつか弾いてみたい!」と願っていた生徒様。

2012年から今年15度目のご出演です。

生徒様といえば、私にとって、この『ピアノコレクション』シリーズに出逢わせてくださった特別なお一人。

こうして発表会シーズンにて曲紹介を書く度に思い出すのは、上近江の教室にて初めてお会いした時の光景。

レッスンバッグにいくつも楽譜をしのばせて、そして弾いてみたい曲のコピーを差し込んだ一冊のファイルと共に。

どれどれ?♫とピアノに向かって私が初見で弾いてみると、「こんなに美しいピアノアレンジの世界があったのか」と、とにかく魅了された瞬間。

その時の生徒様の表情も、懐かしく思い出します。

そしてそれは今も変わらず。

私の知らなかったゲームの世界、そして勝手な偏見で音楽への意識も乏しかった私に、アレンジ力とピアノの魅力、強みを大きく広げせてくださった生徒様とのレッスンライフです。

実は、今回、このピアノコレクションアレンジの楽譜が見つからず、思い切って採譜をお願いして楽譜を手に入れられました。

楽譜を手にして、ずっと願ってきた音源の世界観が目の前のピアノから鳴る感激。

これはもう発表会にぜひ!

生徒様と、昨年の発表会明けから、演奏力における改革をと、向き合ってまいりました。

15年目のレッスンライフにして、また腕に磨きをかける喜びをもって向き合えた1年を今振り返ります。

好きな音楽に触れながら、演奏力を磨く。

14年前、初めてお会いしたときから、音楽への思いは変わらずに彩られています。

あの時の姿から、こうして今年15年の節目を共にできること、生徒様にとって社会人としてのスタートとエミュネでのピアノライフが並行していること。感慨深くなります。

本当に本当に、ありがとうございます。出逢ってくれて。

大きな感謝で、当日のステージを見守ります。

さぁ今日も少し、教室に向かわねば。

素敵なピアノライフを!

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