2026.10.16[fri.]
気づけば10月も折り返し。
発表会の曲紹介も残り7回となりました。
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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本日もクラシックの名曲を・・
M.ラヴェル
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
フランスの作曲家、ラヴェルの作品の中で最も有名な作品の一つといって良いのではないでしょうか。
そんなラヴェルは、晩年、事故により脳機能障害に陥り、自身のこの作品を聴いて「美しい曲だ。誰が書いた曲?」と話したというエピソードがよく知られています。
62年の生涯において、ラヴェル24歳の時、パリ音楽院に在学中、書き上げた作品です。
この「亡き王女」とは、実際に「今は亡き王女」といった故人に捧げるために書いた作品ではなく、ラヴェルが足を運んだルーヴル美術館にて目にした、画家ベラスケスが描いた『王女マルガリータの肖像』から着想を得たといわれています。

これは私も、一度足を運んでみたい夢のルーヴル美術館にて、今も所蔵されているとのことで見てみたいものです。
このラヴェルの旋律を浮かべながら。
そんなマルガリータの肖像を目にしながら、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったパヴァーヌ」としてラヴェルはこの曲を書きました。
ところで“パヴァーヌ”とは。

16世紀、ルネサンスの時代にて、スペインやイタリアを中心にヨーロッパの宮廷で踊られた、ゆったりとした2拍子または4拍子の舞曲。
イタリア語の“パドヴァ”という踊りの名前が由来だとか、または“孔雀”を表すラテン語“パーヴォ”が由来との説も。
女性がスカートの裾をひらっと広げて舞う様子が孔雀の羽根のようで、と。
ちなみにラヴェル自身はこの「Pavane pour une infante défunte」の言葉の韻と語呂が良くて気に入ったから、曲のタイトルにしたと語っており、なんともラヴェルらしい。
亡き王女への葬送と悲歌ではなく、昔に見た王女がパヴァーヌを踊る景色をノスタルジーに描いた作品。
ラヴェルといえば、一番有名な作品といえば「ボレロ」ですよね。
あの曲も、工場で聞いた機械の音からインスピレーションを受けたというので、なんともユニーク。
冒頭から始まるあの一定に刻まれたリズムはそんな工場の音から生まれたのでしょうか。
そんなラヴェルはおしゃれにも強いこだわりを持っていたことで有名です。

だからラヴェルの作品はどれも徹底した美意識に溢れた曲ばかりなのでしょう。
今回この、懐かしさと厳かな雰囲気に溢れた名曲を選ばれた生徒様、2014年から12度目のご出演です。
昔子供の頃に習っていたピアノ。
その当時のピアノも楽譜も全て手放してしまってから、人生の歩みと節目を様々に重ねながら、再び“大人になった今、もう一度ピアノを習いなおそう”と、当教室へ訪れてくださった日から、気づけば14年目の秋を迎えました。
それからピアノを買い直し、その時その時、ご自身の心に響く曲を手にしてこられました。
初めてお会いした時も、そしてこれまでの発表会においても、ポップスを選ばれることが多いのですが、それでも生徒様にとってピアノを奏でる憧れの姿に「クラシック」があるのだと思います。
ショパン、ベートーヴェン、モーツァルトと、1年間のレッスンの中で、時々手にしてきたクラシック。
名曲を中心に。
いつかはドビュッシーの「月の光」を。
そんな風に思い描いてくださる生徒様。
この目標を必ず叶えられるよう、私も日々の生徒様とのレッスンライフに向き合っています。
「できるだけ続けていきたい」
つい最近のレッスンにて、今後のライフスタイルに合わせてご自身が「当教室へ通い続けるには…」とご相談と共にお話ししてくださったことを思い出します。
これまでの13年間、生徒様にとっても様々な暮らしの変化を乗り越えてこられながら、「レッスンに通い続けるには」といつも考えてくださったように思います。
ピアノのある時間、レッスンへ向かう時間、音楽へと憧れ、浸る時間、直向きに練習へ取り組む時間、すべてが、生徒様の暮らしにおける心身のバランスに繋がっていれば、と願っています。
12度目の発表会。
これまでの発表会での景色を一つ一つ思い出しながら、その時その時に選んだ音楽に心を寄せて、生徒様にとって新たな挑戦と新たな音楽の景色に最後まで向き合い、今年も14年目のピアノライフに特別な思い出の1ページを残せるよう願って・・・最後まで私もサポートしてまいりたいと思います。
今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

