◾️その年毎にある自分のドラマ

2026.10.6[tue.]

いよいよ今年のウェルカムボードの材料を決めました。

そしてとにかく細かな準備がまだまだ続きます。

昨日は、教室のあるマンションの会議があるため、教室へ。

タクシーチケットの受け取りついでに少し早めに動いたので、寄り道で、春の弾き合い会ぶりに“ゆうやけこばり”へ。

あのときの春の温かな空気はすっかり懐かしく、夏の終わった寂しい海の風と音。またそれが趣あって良いな、と。

なんだか久しぶりのピアノは、春に弾いたときより鍵盤が軽やかに感じて。

せっかくなので録音ボタンをポチっと。

そして聴いてみると、自分が目の前で耳にしているよりも、全然、ホールで弾いているかのような響きで心地よく。

演奏には1週間前の録音に比べると思うところアリなはずなのに、響きでカムフラージュされており、良し悪し・・・。

そんな甘くはないぞ、と楽譜を開いて聴き入ります。

まだ、改善点あり。

細かな表情の付け方や、音楽的な持っていき方に。

先週、何名かの生徒様にお話ししました。

本番をイメージした演奏との向き合い方の練習をしましょう。

本番までの流れ、時間帯、プログラム順に沿って、お辞儀から弾き終えるまでの一連の流れを。

しかもポイントは、弾く直前まで練習をしないこと。

体のウォーミングアップはもちろんするけれど、ピアノを用いたウォーミングアップは控える。

First takeになりきって、演奏すること。

そして、その時の演奏が本番に一番近く、それ以下になると思って、また練習に励む。

普段の練習で、通して演奏する時、「よし、それではお願いします」と心の準備をして椅子に腰掛けるところからやって通していますか?

きっとそうではないでしょう。

練習しよう。

練習しなくちゃ。

「うんまずは。」といってバーンと弾く、気づいたら通して弾いちゃった。

あるいは、練習の始まりもしくは終わりに必ず通すと決めている。

残りの3週間半、必ず意識してほしいのは、《本番という特別さ》、《特別な意識で通して演奏すること》。

一度切りと思って弾いて、自分の演奏にダメ出しや自己採点の連続で気持ちばかり駆け抜けて演奏せずに、音楽そのものに集中すること。

これがなかなか難しい。

それでもこれを克服するように、私も同じように挑んでいます。

「何よりも、最後に先生が弾くんだもの。その光景はやっぱり特別。この教室でよかったと思う。」

いつの日か、レッスンでそう話してくださった、ある生徒様。

学生さんたちが、率先して当日の役割分担を決めて連絡くださりました。御礼の準備も忘れずにしなくちゃ。

それぞれに思うことはあると思いますが、何よりも、ご出演される生徒の皆様が「この教室に通えて良かった」と思える1日を願い、色んな視点で私なりに向き合います。

その一つに、私も、色んな経験と共に重ねてきた演奏と今だに本番における弱点やトラウマと向き合いながら自信を持ってステージに立てるよう努力を重ねている姿があります。

ハワイのお土産。

ありがとうございます。

発表会ご出演を決意される時に、ふと迷いが生じた生徒様。発表会も佳境に入る時にご旅行にてしばらくピアノに触れなくなる。

「それでも、先生が“大丈夫”と言ってくれた言葉をずっと心において過ごしました」

と帰国後久しぶりにお会いしたレッスンにて話してくださりました。

「発表会、本当に大丈夫かな…と迷っていた。でも先生がいつも背中を押してくれたので。」

別のある生徒様からの先日のレッスンでの言葉。

公私共にたくさんのことと向き合う生徒様。私の方が頭上がらず、尊敬するばかりで見守ってきましたが、どういう風に練習と向き合うか、を考え、焦らず丁寧に練習を重ねるよう、私も向き合わせていただいています。

皆様が色んな状況と心情の中で向き合う、大人のピアノレッスン。

レッスン歴や、そして発表会の回数は多い少ないは関係なく、その年毎にどんな風に自分自身がピアノと向き合い、音楽と出逢い、手にとり、想いを寄せたかを大切に、と毎年皆様一人一人に願います。

そのために、当教室がこだわっているもの…、その年毎に当教室の発表会には“シーン”を考え会場を変えています。

私が発表会の曲紹介に出演回数を紹介しているのは、回数を他の皆様に知って欲しいのではなく、そして讃えているのでもなく、ご自身がこれまでの発表会1回1回にドラマがあったことを振り返ってほしいということ。

毎年、回を重ねたからといっても、向き合う音楽や向き合う練習環境、意識、感覚も変わります。

そんな中でどんな風に練習と向き合い目標を掲げて一喜一憂してきたのか。

毎年、新しい景色と感覚と感情であってほしいです。

演奏は同じ曲でも2度とは同じように演奏できないからこそ、発表会も、その都度、シーンがあり、皆様それぞれにドラマがあることを実感していただけることを願っています。

一昨日の帰りの空。

ほんのり彩雲?!かも?

空も1秒1秒で変わってゆくのがまたいい。

時間は動いているなぁ、と感じながら。また頭の中で、自分の演奏のことや、準備のこと、ご出演者お一人お一人の進捗状況を浮かべては、心が締め付けられます。

10月は子供たちのこと、そして教室マンションでのことも加わり、なかなかスケジュールの詰まってゆく日々。

身体に気をつけなければ、です。

発表会まであと26日。

今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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