2026.10.7[wed.]
10月に入り、さらっと1週間経ちました。ふとカレンダーを見ると、10月31日は大安。いい1日となるよう願うばかりです。お一人お一人の体調を気遣いながら・・・
発表会の曲紹介、いよいよ残すところ10回となります。
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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今日は以前にも紹介した誰もが知る名曲をもう一度…
J.パッヘルベル
「カノン」
今年の発表会、2度目の登場、パッヘルベルの「カノン」
以前にもご紹介いたしました。
カノンという曲の特徴、そして260年の時を経て、カノンが愛されるようになったきっかけを綴りましたが、覚えていますでしょうか?
では、“カノン”という名前の由来は一体?
遡ること13世紀、古くからカノンの形式が存在していました。
分かりやすくいうと、“輪唱”なのですよね。
一人が最初の旋律を奏で、ある一定のタイミングで、別の人がその旋律をそっくり追いかけるように奏で、重ねていく、そんな厳格な模倣となる作曲技法。
旋律を追いかけてゆくタイミングや音程が厳格に決まっていることから、“ものさし”や“規範”を表すギリシャ語《kanon》を語源としていたそうな。

そして更にはその言葉のルーツをたどると、《葦》

真っ直ぐに伸びる様から、“ものさし”へと連想されて生まれた言葉だそうですよ。
ルネサンス時代には、とりわけ合唱として使われることの多かったカノンの技法。
私たちには「かえるのうた」が、輪唱といえば馴染みがありますよね。
同じ旋律を、一定の場所から追いかけて重なり合うと、綺麗なハーモニーが生まれます。
そんなカノンは、音楽だけでなく、ダンス、バレエ、彫刻や造形の世界でも使われる様式や象徴。
コンテンポラリーダンスなどでも、同じ動きをワンテンポずらしながらウェーブのように動き華麗な美しさを求める振り付けなどがあったりします。
こちらもそんな「カノン」の振り付け。
私なんかはこの映像を見て、真っ先にEXILEの「Choo Choo TRAIN」を思い出しましたが。違うのかしら??
一定で厳格なズレと動き、重なりが作り出す美。
昔からこうして、美しさを求めて、誕生した芸術があり、今も愛されていること。
今は亡き坂本龍一が座右の銘としていた言葉を思い出します。
「Ars longa, vita brevis(芸術は長く、人生は短し)」
美しい音楽や思想は、時代を超えても残り続ける。
美しい作曲技法と共に、今やジャンルを超えて、そして様々なシーンで愛され続けているパッヘルベルの「カノン」を、今回発表会にと選ばれた生徒様。
2017年から連続10回目のご出演です。
2026年の幕開けと共にレッスンライフも12年目に突入しました。
生徒様にとって、ピアノレッスンとの出逢いは、当教室にて出逢うもっともっと前。
その当時のピアノの先生から手書きで、初心者さんでも弾きやすいようにと易しくアレンジされたカノンを弾いた思い出。
その想い出を、楽譜と共に演奏しながら話してくださった12年前のある日のレッスンでのことを懐かしく思い出します。
そして生徒様がそうやって、10年以上経っても当時の楽譜を一つ一つ残していらしたこと。
当時の先生の筆跡、そしてレッスンにて修了の記しにと書かれた西暦と日付。
それを私も、生徒様にはとりわけ、同じように西暦と日付を、修了の記しとして書き残すようにしています。
実はこのカノン、一昨年の発表会でも演奏されました。
その時は、原曲の調性にて、そしてご自身のスキルと、カノンに抱くイメージに合った楽譜を選び直し、更には、その楽譜通りではなく、「このフレーズは付け加えたい」と思う旋律を、レッスンにてご一緒に考え、出来あがった形で演奏。
そして今回は、あれからまたご自身なりに旋律の掛け合いを選び整え、ようやく「自分の納得いくカノン」が出来上がり、日々のピアノライフの大切なレパートリーに仲間入りしたご様子。
「今年はカノンでいこうと思います」
今年の春にそう話してくださった生徒様からは、改めてカノンへの思い入れを感じ、私も即賛成でした。
12年目のピアノライフと共に迎えた、10回目の発表会。
生徒様とのレッスンライフにはとにかく様々な音楽との出会いが重なっています。生徒様との出会いがなければ、私は出会うことがなかった音楽もたくさん。
今日までの時間の重なりと共に、たくさんのレパートリーに想いを寄せながら、その一つとしてカノンへ、また丁寧に向き合い、ご自分らしく演奏してくださることを願い、最後までサポートしてまいります。
今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!


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