◾️発表会の曲[9]

2026.8.12[wed.]

台風の影響で久々に強風にて寝不足気味で起き上がりました。

さて水曜日の発表会の曲紹介です♪

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毎週月・水・金・日曜日に更新♫

発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。

ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。

※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。

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今日はクラシックピアノ作品から名曲の一つを。

F.F.ショパン

「幻想即興曲 遺作 Op.66」

ピアノ名曲集には必ず入っている作品の一つ。

そこから知った方も多いのではないでしょうか。

または名曲アルバムのようなCDにて。

そして電子ピアノのデモ演奏内蔵曲でも必ず選ばれる一曲ではないでしょうか。

ピアノ経験がなくても、ショパンといえば、「別れの曲」、「革命エチュード」、「英雄ポロネーズ」、「ノクターンop.9-2」、「小犬のワルツ」、「プレリュードOp.28-7」、それに並ぶように「幻想即興曲」。

タイトルでピンとこなくても、聴けば「あぁ♪」と分かるもの。

ショパンは38年の短い生涯にとにかくピアノ作品に偏り多くの作品、名曲、傑作を残した名作曲家、名ピアニストであり、そして今でも演奏法は語り継がれるほど素晴らしい指導者でもありました。

そんな「幻想即興曲」。

これはショパンの死後、彼にとって生涯信頼のおいていた親友フォンタナによって、出版された作品。

彼はショパンの楽譜の清書や出版業務を請け負い、ショパンの作曲人生を大きく支えていた存在。

ショパンは「即興曲」というタイトルの作品を生前3つ出版しています。

名ピアニストであったショパンは即興も得意で、弟子たちの前では、レッスンの度に、同じパッセージを異なる形で演奏してみせることもよくあったくらい。

そんなショパンが亡くなってから、親友のフォンタナは、彼から遺書にて“未出版作品は破棄するように”と告げられていたのですが、「これは勿体無い。価値あるものかもしれない…」と思ったのでしょう、自ら手を加え、世に出したのです。

しかも「幻想」と付け加えて。

作品番号66も彼が付けたもの。

なので即興曲集の“即興曲 第4番 遺作”として楽譜が今も出回っていたりしますが、実は、4つの即興曲の中で、前3つの即興曲よりも先に、一番最初に書かれたのではということが明らかになっています。

それを決定づけたのは、1962年、20世紀を代表する巨匠、ルービンシュタインが、ショパンのかつて弟子でもあったエステ公爵夫人に献呈された自筆譜を見つけたことから。

ということで、参考動画に載せておいたのも、ルービンシュタインが弾く「幻想即興曲」

親友が、自身の約束を破り、そしてタイトルを付け、こんな風に、今現在もプロアマ問わず愛されて憧れの一曲ともされ、名曲として歩き続けている作品になっているとは・・・

ショパンがタイムスリップをして今を知ったらどんな感情を抱くのでしょうか。

遺作といえば、「ノクターン 20番」も有名ですね。

偶然にもこの二つはどちらも同じ調性で“嬰ハ短調”

♯が4つの楽譜。

一説として、ショパンが生前この即興曲を出版しなかったのは“ベートーヴェンの「月光ソナタ第3楽章」に似ていると思われるのが嫌だった”とか…そうでないとか…。

そういえば月光ソナタ3楽章も嬰ハ短調。

暗く心の波を描く作品には嬰ハ短調が似合いますね〜。

さぁそんな名曲中の名曲。

昔からの憧れ、憧れ続けてきた一曲を手にとってくださった生徒様。

昨年の発表会に続き2度目のご出演です。

そういえば、今年の発表会開催が決まったのは昨年の春。

秋の発表会を終えて間もなくだったか、終える前だったか、早々に「先生、来年は“幻想即興曲”にしようと思うのですが。」とご相談くださったことを思い出します。

子供の頃にも習っていたピアノ。

こうして大人になり、再びピアノのある生活を求めて、一昨年の秋からご縁あってレッスンに通ってくださっています。

いつかは…と願う一曲。

そんな風に思い描いている、または思い描いてきた生徒様がきっと当教室には他にもいらっしゃることでしょう。

生徒様とのレッスンでは、指の動かし方や癖を見直す日々でありますが、この曲のレッスンに入り、改めてそれをコツコツと積み重ねる時間が色濃くなっています。

この曲、実は速さや激しさという印象だけで指を操ってはマズく、崩壊してしまいます。

丁寧に、そして身体で考えて、そしてそれでいてカンタービレを忘れずに。柔らかで繊細なうねりも必要な曲に思います。

プライベートでもご家族の中でピアノライフが長い間深く流れている生徒様でもあります。

ご縁あって出会えたピアノライフ。

私も生徒様から、さまざまなパワーと喜びと楽しさを受け取り、そして日々の他愛もない会話から親近感をおぼえたりしながら、こうしてピアノライフを当教室にてご一緒できることに感謝と嬉しさが溢れています。

憧れ続けてきた一曲を人生で一度の特別な舞台にて。

大きな想い出と体験を刻めるよう、最後までサポートしてまいります。

今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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