2026.9.11[fri.]
再び雨空で迎えました。昨日の晴れは本当に貴重だったのでしょう。
さていよいよ折り返します、発表会の曲紹介。金曜日、まいりましょう♫
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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今日は日本人作曲家のクラシックから、
三善晃
「波のアラベスク」
日本を代表する現代作曲家、三善晃さんというと、合唱が身近にあった私にとっては、合唱曲の人、という感じ。
生涯100を超える合唱曲を残しているのだとか。
フランス、パリへ留学、彼の作品の原点にはフランス音楽への影響が大きくあります。
20年に渡り研究を重ねた『Miyoshiピアノ・メソード』の開発、そして『三善晃ピアノコンクール』もあるほど、ピアノ演奏における研究、指導、そして作曲においても、後世へと大きな影響を残している日本人作曲家でしょう。
懐かしさ、叙情性、そしてフランス音楽への影響を感じられる印象的、抽象的なハーモニー、それでいて日本らしさ。
そんな作風溢れる三善晃48歳にて書き残した曲集『海の日記帳』。
「好きな海のイメージを拾って曲にした」と本人が語るように、タイトルも「うつぼの時計」とか、「やどかりの波とり」、「夜行虫のダンス」など様々なユニークなタイトルで28曲を集めた曲集。
その最後にあるのが、この「波のアラベスク」
アラベスクといえば、アラベスク模様。

アラビア建築や工芸などに使われている唐草模様。
ちなみに「アラベスク」というタイトルで最初に曲を書いたのはシューマン。
そこから、ブルグミュラーやドビュッシーなど、ピアノを習ってこられた方は、聴いたことあるぞ、と思うタイトルと曲ではないでしょうか。
絡み合う曲線、細かな動き、そんなアラベスク模様のイメージと音の装飾がなにかリンクして、音楽へと繋がって書かれたのでしょう。
楽譜を見ても、なんだかそんな感じをイメージできます。

これはシューマンのアラベスク。

ドビュッシーのアラベスク。
音の流れが曲線のように紡いで流れてゆく。
そんなアラベスを三善晃も海のイメージと共にリンクさせたのですね。

波打ち際にいると、寄せてはかえす波が泡と混じり合い、マーブリングしてゆくような様子は、なんだか唐草模様のようです。
曲中は、転調を幾度と繰り返しながら流れてゆく音の粒と波。
囁き、そして静けさ、轟き、うねり、波の様々な動き、海を見ていても一つとして同じ波はないと思うようなそんな情景を描いた、神秘的でもあり抒情的な作品。
目を瞑ってぜひ海を眺めて聴いてみてください。
どんな波の動きと音、色の移ろいが浮かびますか?
さてそんな素敵なアラベスクを選んだ生徒様。
2022年から5度目のご出演。
2022年が始まって間もない頃、ご縁あって当教室へと訪れてくださりました。
昔から憧れだったピアノ。
お姉様が昔習っていたピアノ。
自分もいつか弾けたらな。
そんな想いを密かに抱えながら、年月を過ごし、人生のちょっとした節目にて、「ピアノを習おう」と、当教室に結びついてくださりました。
大人になりゼロからのピアノライフです。
その想いと持ち前のセンスや音感、真摯に練習へと向き合う姿が上達へとしっかり結びつき、この4年半で、波のアラベスクを弾けるところまで辿り着いていることは、本当に喜ばしいことです。
念願のピアノは、ご両親やご家族へのアニバーサリーにて演奏を届けるといったサプライズ企画も考えて選曲してみたり、まさに生徒様の人生におけるピアノへの憧れをひしひしと感じるようです。
願いを叶えて、当教室に辿り着いてくださったことに、改めて私も嬉しくなり、感謝が溢れます。
そしてピアノに憧れ続け、当教室にも想いを寄せてくださる生徒様。
これからもその想いがどんどん前へとずっと進行形で続いてくださることを願い、私も喜びと感謝を忘れずに生徒様のピアノライフに向き合いたいものです。
波のアラベスク。
生徒様の心に浮かぶ波は、どんな色でどんな音、景色の移ろいが浮かぶのでしょうか。
人生に一度の舞台で、ピアノを習えた喜びを改めて噛み締めながら演奏をできるよう、最後までサポートしてまいります。
今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!


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