2026.8.9[sun]
昨日とは一転、曇天で涼しい朝を迎えました。
本日昨日の振替で短い時間ですがレッスン日です。
それでは日曜日、発表会の曲紹介まいりましょう。
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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今日は、印象派を代表とする作曲家の作品を♪
M.ラヴェル
「ソナチネ 第2楽章」
モーリス・ラヴェル。
といえば、誰もが知っている名曲は「ボレロ」ではないでしょうか。
単調で反復的な一定のリズムを刻み続けるところも印象的。
ラヴェルは完璧主義な人であったようで、作曲においては、音楽の細かなところの表現までまで丁寧に作り上げていたようです。
プライベートではからくり人形や精密機械を好み、ある時工場見学をした際に、工場で一定に刻まれる機会の音からインスピレーションを受けて曲を作ったりもしていました。
先日紹介したモーツァルトは、頭に降りてきたメロディをスルスルと書いて多くの名曲を世に残した天才ですが、ラヴェルは違い、細かな表現まで完璧を求め、作曲に多く時間を費やしていたそうな。
そんなラヴェルはピアノ曲以上に、バレエ音楽や管弦楽曲にて、オーケストラの音色の巧みな表現や技術から、《管弦楽の魔術師》とも呼ばれていました。
そうした精緻な技法と作曲の数々から、《時計職人》とも呼ばれていたり。
そんなラヴェルは印象派の代表として並ぶドビュッシーと同じくフランスの作曲家ですが、生まれはスペインに程近い港町シブールで生まれました。

スペインの空気に近いものもあるのか、それは音楽作品にも表れています。
またアメリカのジャズにも影響を受け、そうしたハーモニーやリズムを取り入れることもよくありました。
そんなラヴェルはピアノ曲では一つもソナタ作品を残しておらず、唯一書き上げたソナチネ。
当時、音楽出版社主催の、小規模な作品の作曲コンクールのために書き上げた作品。
なんと当時入選したのはラヴェルだけ。
ラヴェルは、ピアノ曲では、自由な形式で即興的要素で書かれる作品や、主に組曲のスタイルで書かれる作品を多く残していますが、このソナチネは、古典派の形式を重んじながら、それでもやはりラヴェルらしく細かな表現に拘り抜いた作品に仕上がっています。
ドビュッシーの作品が絵画的で水彩画のような特徴があるのだとしたら、ラヴェルは彫刻や宝石のような洗練された美しさが魅力のような。

見る角度によって美しさの変わるような、それほど考え抜かれ丁寧に作られた作品たち。
この2楽章もまた、1小節ずつ、そして一つ一つのハーモニーがやはり特徴的で、サラウンドのように左右前後から音が加わり調和するような、それでいて立体感のあるような魅力があります。
今回この曲を選ばれた生徒様、昨年に続き、今年で2度目のご出演。
実はこの曲、私から「生徒様のピアノの音色と演奏の雰囲気に似合いそう」とお勧めしました。
発表会の選曲に、ご自身の演奏傾向とともに悩まれていたとき、ふと降りてきたラヴェルのソナチネ。
生徒様の音色。
ピアノにおいてカンタービレに[歌うように]奏でることに四苦八苦されていた時、ふと浮かんだのは、歌謡的ではなく、こうした彫刻など美術作品のような作品でした。
昨年の春先、ご縁あって当教室へと新しいレッスンライフを求めて当教室へお問い合わせくださりました。
これまで生徒様に身についていたピアノ演奏の視点や意識を一緒に見直しながら時間を重ねているレッスンライフ。
生徒様なりに、その都度発見を得て、それこそ演奏スタイルをコツコツと修正して磨き上げている1年半。
暮らしの中で様々な変化に直面しつつ、それでもピアノのある時間をその時その時の様子に合わせてコントロールしながらも向き合い、そして笑顔でレッスンに足を運んでくださる姿には私からも感謝が溢れます。
今回新しい音楽の世界との出逢いで、またピアノライフに色を添えて、そして演奏における学びをまた重ねてゆけたらと願っています。
ご自身のことや身の回りのこと、様々なことに真摯に向き合われる生徒様。
だからこそ、ラヴェルの作品は似合うのかもしれない、そんな風に思って選んだソナチネです。
2度目の発表会、今年もまた新しい景色とステージにて、大きな人生体験となりますよう願って、最後までサポートしてまいります。
今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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