◾️発表会の曲[14]

2026.8.21[fri.]

しっとりした空気で金曜日を迎えました。

8月も残り10日。

今日は発表会の曲紹介です。

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毎週月・水・金・日曜日に更新♫

発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。

ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。

※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。

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今日は22年前に話題になった映画作品から♫

松谷卓

「いま、会いにゆきます/時を超えて」

市川拓司のベストセラー小説『いま、会いにゆきます』を、2004年に映画化。

主演は竹内結子と中村獅童。

中村獅童演じる巧は、1年前に愛する妻(竹内結子)を亡くし、息子の佑司と2人だけの生活に。

「1年後、雨の季節にまた戻ってくるから」という妻が亡くなる前に残した言葉の通り、亡くなってから1年後の雨の季節に、いないはずの澪(妻)が突然現れ、共同生活が始まります。

そんな澪は記憶喪失になっていました。

3人で生活をするうちに、巧も祐司も、澪との出逢いや暮らしの中での出来事を話しながら、家族の絆を深めてゆくのですが、雨の季節が終わるとまた居なくなってしまいます。

映画の冒頭、息子の祐司が18歳の誕生日を迎え、子供の頃からお世話になっていたケーキ屋さんから変わらずに“予約していた誕生日ケーキ”が届くシーンから始まるのですが、この流れがまた私個人的にジーンとくるところ。亡くなったはずの澪が雨の季節に戻ってきた奇跡の時間のうちに、ケーキ屋さんに「息子が成人するまでの12年間分」の誕生日ケーキを予約していたことが分かってゆくストーリー。

妻の澪は、実は20歳の頃に交通事故により記憶を無くし、そこから数年後の未来の世界にタイムスリップしていたという設定。自分が当時想いを寄せていた巧と結婚して息子が産まれている。だけれど、病気で亡くなってしまう。

“あなた(巧)と一緒になっていなかったら、私は死ぬことはなかったのかな”

と日記に綴りながらも、愛する夫と息子に出逢えた運命を選ぶだろう、と強い覚悟が込められた澪の想いが描かれています。

そんな切なくも温かなファンタジーラブストーリー。

その映画作品の音楽を全て手がけたのが作曲家の松谷卓。

彼といえば、テレビ番組『劇的改造!ビフォーアフター』の音楽を担当したことで、話題になり、名を広めます。

松谷さんにとって、初めて映画作品の音楽を担当したのがこの「いま、会いにゆきます」だったのだとか。

映像のひとつひとつシーンを彩る音楽。

不思議なくらい、映像をぶわぁ〜っと蘇らせてくれる音楽の存在はすごいなぁ、と改めて思うきっかけをくれたような松谷さんの音楽。

松谷さんはその後たくさんの映画やドラマの音楽を担当します。ピアノの音色を常にベースとしながら。

そして「ピアノの音色はやっぱりいいなぁ。」と改めて思わせてくれます。

音楽と共に素敵に描かれたストーリー。私は恥ずかしながら当時この映画を観ることなく過ごしていました。

映画公開から4年後、人生の一つのターニングポイントのように楽器店にて大人の方へピアノのレッスンをすることになります。その年に出逢ったのが、今回この曲を発表会にと選ばれた生徒様。

私は生徒様からこの曲と、そして松谷卓さんの存在、そして映画の魅力に気付かせていただきました。

なので、この曲が流れると、実はいつも思い出すのは映画作品のワンシーンではなく、生徒様との出逢いの瞬間のこと、そして当時のレッスンでの光景です。

この度の発表会にて、ご出演者の中で一番長くお世話になる生徒様です。

レッスンライフにおいては、生徒様の人生の節目で空白の期間を経ておりますので、今年で3度目のご出演。

初めて生徒様にお会いした時、「いつかこの曲が弾きたいんです。」と、松谷卓ピアノ曲集の真っ赤な表紙の楽譜を手にして来られたことを、18年経った今も、温かな気持ちで思い出します。

実は12年前に一度この曲を当教室の発表会にて演奏しています。

それをもう一度、と、当時よりも上手に弾けることを願い、そして当教室の15周年、りゅーとぴあの夢の舞台だからこそ、開催が決まった時から迷わずに「先生、あの曲を弾こうかな」と、ご相談くださりました。

「先生、また一度弾いていただけますか?」と昨年のとあるレッスンでの日の生徒様からのリクエスト。

12年ぶりにあの真っ赤な表紙の松谷卓ピアノ作品集を手にして来られた日。

その楽譜を受け取り楽譜を広げた瞬間。

私がピアノに座り、冒頭のあの旋律を弾き始めると、周りの景色はふわぁ〜と18年前、生徒様に初めてお会いした日にタイムスリップしたような感覚になり、ひとり胸が熱くなりました。

どこかさりげなく映画のワンシーンも混じりながら。

教室の原点を知る限られた生徒様のお一人です。

10周年の記念の発表会の時にはご一緒できなかった分、今年のその日に強く特別な想いを寄せています。

今日この日まで、離れた年月を挟みながらも、ピアノライフをご一緒できていることに深く深く感謝を添えて、最後までサポートしてまいりたいと思います。

今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

✴︎皆様のご来場おまちしております!

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