◾️発表会の曲[30]

2026.9.18[fri.]

いよいよ発表会の曲紹介30回目となりました。

「先生、この前私の紹介ありがとうございました。ウルっときちゃって。」

と、先日のレッスンにてある生徒様から。ご出演者お一人お一人の人生と共にピアノライフがあり、発表会への道のりがあることを、忘れたくないなぁと改めて思います。皆んなに知ってほしいのではなく、私がその方へと届けているだけのこと。

さて今日から1週間は7回目のご出演の皆様が続きますよ♪

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毎週月・水・金・日曜日に更新♫

発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。

ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。

※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。

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今週はクラシックweekになっていることをお忘れなく。本日は皆様よくご存知の曲…

J.パッヘルベル

「カノン」

「カノン」というタイトルは通称で、元々パッヘルベルは「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」と付けていました。

“カノン”とは、お決まりの和声進行、いわゆるお決まりのコード進行を繰り返しながら、そこに一つの旋律を様々に彩り繋げてゆくスタイルの曲。

そして“ジーグ”とは、イギリス、アイルランドで流行した8分の6拍子や8分の9拍子の軽やかなテンポの舞曲。

それをチェロやチェンバロ、ファゴットなどがお決まりのコード進行の低音を奏でながらヴァイオリンが彩ってゆきます。

ちなみにいつからこのカノンが話題になったのでしょう。パッヘルベルが生きていた当時からなのでしょうか。

パッヘルベルはあのバッハよりも音楽人生における先輩。

パッヘルベルは当時、最高のオルガニストとして活躍していました。

カノンが作曲された時期は不明ですが、彼が活躍し生涯を終えたのが1703年。カノンが人々の心を惹きつけたきっかけは、意外と最近で、1968年、フランスのパイヤール管弦楽団がこのカノンを独自のアレンジを加えて演奏したことから。

実に260年以上もの年月が経ってから!

冒頭のYoutubeにて挙げたのが、まさに当時のパイヤール管弦楽団の演奏です。

いかがでしょうか♪

この音源がラジオ放送で紹介されたことをきっかけに人々が注目。

その波は世界へと、ここ日本にもすっかり馴染みある、愛される一曲になったわけですね。

元々は弦楽器メインの曲なわけですが、今や、ピアノ、オルガン、そして管楽器など、アンサンブル、ソロ問わず様々な形でアレンジされ、結婚式や卒業式のシーンなどでもお馴染みとなり、そして何よりこのコード進行が、ポップス界で多くのヒット曲を生み出すきっかけになっており、もはや《カノン進行》なんて言葉があるほどになりました。

それは世界的に。ビートルズ、マイケルジャクソン、オアシス、ボン・ジョヴィ、そして日本でもスピッツやZARD、あいみょん、中島みゆきなどなど、今私がなんとなく浮かぶものだけ挙げていますが、他にもキリがないほどに挙がるはず。

そしてこのパッヘルベルのカノンの旋律をダイレクトに使っているポップスといえば、山下達郎の「クリスマス・イブ」ではないでしょうか。間奏部分。

さて、そんなジャンルを越えて愛されるコード進行と旋律から生まれた歴史の深い“パッヘルベルのカノン”を発表会に選ばれた生徒様。

2019年から7度目のご出演です。

大人になってゼロからのピアノライフ。

きっかけはとにかく偶然の巡り合わせ。

ご友人の結婚式に、と「いつか自分も友人に宛ててピアノでも弾けたら」という思いつきと憧れから。

2018年の初夏、その想いと共にご縁あってピアノライフをスタートされました。

通い始めて4ヶ月と間もない頃、当教室の発表会を一生徒様として客席で見てくださり、その景色を焼き付けて翌年はご自身もご出演者として舞台に。

実はその当時から、「いつか、カノンって弾けますか?」と話してくださっていました。

これまでの人生を振り返り、進学と共に新潟市へと移り住み、そして就職と共に関東へ、そこから一つの人生のターニングポイントになったのが2011年の東日本大震災のとき。

ご自分の故郷が被災している。

仕事にピリオドを打って帰郷。

そこから複雑に様々な感情を抱えながら、再び、青春時代を過ごした新潟へ。

そんな話をいつの日か、レッスンライフがスタートしてしばらく年月が経ってから話してくださったことを思い出します。

新潟にて築いた交友関係がきっときっかけで、ピアノへの憧れが生まれたこと。

そんな風に人生の節目やきっかけがありながら、皆様とピアノライフを共にする縁があるんだ、と改めて気づかせていただいたお一人です。

普段はのんびり、サボりがちでもある(笑)生徒様ですが、それでも諦めることをせずに向き合う姿には、いつも私も諦めずに背中を押し続けたくなります。

今回も。今まさにそんなとき。

「先生だから、ここまで続けて来れた」

時々そうおっしゃる生徒様からの言葉をいつも信じて、そして感謝をして向き合います。

そしてピアノライフのスタートの背景に憧れとしてあった「カノン」をいよいよ手にして。

今年も、見放すことなく、生徒様とのご縁に感謝をして最後までサポートしたいと思います。

今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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