◾️心の糧

再び晴れました。1日降り続いてまた晴れの空が続く最近のこの1週間のお天気のサイクルはなんだかありがたいです。

昨日のレッスン日は勝手ながら、午後はほぼ教室を閉めて、マンションの外壁工事の大切な会議と、そしてこちらも貴重で大切な、長女の歌の特別レッスンに恩師のところへ伺いました。

いよいよ今週末、本番となりました。

東京での本選。昨年はここで終わってしまいました。結果が全てではないけれど、あわよくばその先に進めたら、という感情は誰しも抱くのが普通のことかなと思いながら、今できる限りの力で臨んだような。

それでも大きな収穫があった特別な舞台での本番経験でした。

さて今年。

長女は確実に成長しています。

あと足りないものは…、そう考えていた矢先のように、恩師に久しぶりにお会いする機会があり、娘の話をしました。直近の練習過程での出来を撮っておいた動画を見せて。

「ちょっとレッスンしてみよっか。」

とお返事。

なんと有り難い。

本番迫る3日前ではありますが、レッスンが始まると、とにかくある程度の厳しさで彼女に向き合ってくださいました。

気づけば60分休むことなく、指導してくださり。

ひとフレーズ歌い出しては、「違う。」と止めては一つ一つ向き合って。

みるみると変わる声の飛ばし方や発音の処理、フレーズの最後の母音の始末の仕方。

元々彼女が持っている注意欠乏症の性質で、視線があちこちと泳いでしまう姿に、私からさりげなく視線で“頑張って集中して”と念を送り、彼女の変わってゆく声と歌い方に先生もまた愛をもって、そして熱を込めて、ギリギリまで向き合ってくださりました。

時間になると、お母さまとレッスンにいらした可愛い幼稚園児さんの訪問。

「観客だと思って最後に通して歌おう。」

と恩師からの提案。

それでもポツリポツリと演奏を止めて細かくご指摘くださり。

終わった後には、レッスンを待つ可愛い女の子に、「おねえちゃん、歌じょ〜ずでしょう?♫」

と一声。

あぁ、この光景、私も味わってきた瞬間だなぁ、ふと蘇る25年も30年も前のこと。

レッスンでは「違う違う。いやこう。」厳しくみてくださり、終わった後には、次にレッスンを待つ当時の私から見た下級生の子たちに、「みんなこのお姉ちゃんみたいに頑張るんだよ。上手でしょう。」と、にっこり笑って声をかけていたこと。

様々な失敗や悔い、挫折、そして諦めを実感しながら喜びをその間にそれなりにも味わって歩んできた私のピアノ人生。

続けてこれたのは、やはり「上手になったよ」と変わった瞬間を誰かに認めてもらえた時。

それは小さな喜びになっていました。

成長する可能性を信じてもらえること。

レッスンのほとんどは厳しく情に溢れたダメ出しが飛んでくるけれど、その中で「良くなったよ。」と声をかけてもらえること。

そして誰かに「彼女のピアノは素敵なのよ」と伝えてもらえる瞬間。

これは大人になっても、当教室においても、生徒の皆様それぞれに思います。

なので、私も生徒様それぞれのことを、同じ教室に通う仲間の皆様にさりげなく伝えたくなります。

◯◯さんの素敵なところ。

それは演奏そのものだけではなくて、練習への向き合い方やピアノライフへ想いを寄せる姿、ちょっとした魅力的なオーラ、お人柄。

大人のピアノレッスンですと、そうやって人生の一部にあるピアノライフだからこそ、その方の人としての姿に私も想いを寄せて、皆様が心に響く音楽と向き合う練習、演奏の姿に、情を乗せて向き合いたくなり、そしてそれを周りに発信したくなります。

その一つのツールがこのブログだったりします。

まだまだ上達できる、という成長の可能性は、幾つになっても小さなことでもそれを実感できると、心の糧になります。

長女にとって準備期間はあと2日。

なにより体調管理に気をつけて、とサポートします。

結果を求める前に、彼女がまず進化している自分の歌心とスキルに喜びを持って舞台に立ってほしいです。

もちろん私がピアノ伴奏で舞台に一緒に上がれる有り難く幸せなこと。

娘には大きな感謝を伝えたいです。

そして何より今回貴重な機会を与えてくださった先生。レッスンを終えた後、娘を自宅に降ろし、再びレッスンへと教室へ戻る道中、不思議な感情で胸が熱くなり涙をためながら運転していました。

ありがとうございます。

それでは今日は再び彩り溢れたレッスンスケジュールです。

素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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