◾️発表会の曲[37]

2026.9.30[wed.]

あっさりと9月最終日を迎えました。

発表会の曲紹介、今週は9度目のご出演の皆様が続きます。

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毎週月・水・金・日曜日に更新♫

発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。

ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。

※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。

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今日もクラシック、そしてピアノといえばの名曲の一つ・・・

F.リスト

「ラ・カンパネラ」

この曲は冒頭の旋律から誰もが耳にしたことのあるピアノの名曲ではないでしょうか。

ピアノ名曲集にも必ず挙がるほどに。

“ピアノの魔術師”とも言われたピアノのヴィルトゥオーゾ、フランツ・リストが書いた傑作。

彼がこの作曲に取り掛かるきっかけになったのは、当時、リストと同じようにヴィルトゥオーゾと評されて活躍していた、イタリアのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの演奏を聴いて。

彼の素晴らしい演奏、表現力と技術にひどく衝撃を受け、ピアノ曲へとそれをリストが表したのです。

そのパガニーニの演奏で聴いた「ヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章」から、インスピレーションを受けています。

この曲を、名ヴァイオリニストのパガニーニはどんな演奏をしていたのでしょう。聴いてみたいものです。

この3楽章を聴くとすぐにわかりますよね、カンパネラの旋律。

この協奏曲の3楽章のこのフレーズが“ラ・カンパネラの主題”と呼ばれていたため、リストもそのタイトルをつけたのだそうです。

“カンパネラ”とは、イタリア語で“小さな鐘』の意味。

先日、ラフマニノフの「鐘」という曲を紹介しましたが、またきっと違う“鐘”の音、響き、イメージがあったのでしょう。

ちなみにリストは、このカンパネラを合計4回、書いて出版しています。

最初に書いたのは、「パガニーニの“ラ・カンパネラ”の主題による華麗なる大幻想曲」というタイトルで。

そしてその初版から4年後に、「パガニーニによる超絶技巧練習曲より第3番」として書き直しています。

これがまた今よく知られているカンパネラよりも(いやそれも十分技巧的で難しいのですが…)、なかなかに技巧的な仕上がりなのです。

こんな楽譜で…⇩

とても難しそうですよね〜。

SNSで話題となり、この版に挑戦するピアノ愛好家が近年増えているのだとか。

そしてリストは、初版の改作版として、「パガニーニの“ラ・カンパネラ”と“ヴェニスの謝肉祭”の主題による大幻想曲」を書いています。

そしてそして、そこから20年近く経って完成させたのが、『パガニーニによる大練習曲』という6つの練習曲集。その中の第3番が、今最も知られている「ラ・カンパネラ」なのです。

どれほど、パガニーニの演奏に感銘を受けていたことでしょうか、といった感じですね。

パガニーニの「24の奇想曲」と、先に紹介した「ヴァイオリン協奏曲第2番」に基づいて書き上げ練習曲。どれも技巧面において洗練された曲ばかり。

その中でもカンパネラだけは、一人歩きして今日まで親しまれ愛され憧れの的の一曲となっていったわけですね〜。

さぁ、そんな名曲を選ばれた生徒様。

2017年から9度目のご出演です。

実は、生徒様にとって4年ぶりにリトライする「ラ・カンパネラ」でもあります。

私は、昔から楽譜を見ては右手だけ弾いて諦めていた曲。

手の小さい私には一生無理、と思いつつ。

そんな時に、生徒様から発表会の選曲にと相談をいただいたとき、「なんと光栄な…!」と思い、その反面恐れ多く、そして有り難く人生で初めてまじまじ向き合わせていただく機会をいただけたわけです。

昨年の春、「またもう一度弾いてみたいと思う発表会の曲は?」と伺うと、迷わず「やっぱりカンパネラですね〜」と答えてくださった生徒様。

当時、とにかく“音符を楽譜通りに弾くには”と、鍵盤に向き合いながら仕上げました。

ですが、今回は、私もまた4年間のレッスンライフにおける学びを経て、カンパネラの楽譜に対する景色や解釈、そしてもちろん演奏面でのスキル面でのコツを生徒様へ伝え直し、より音楽的に美しく奏でることを生徒様と求めて今日まで練習を改めて重ねているところです。

実は昨年も発表会にて過去に演奏した曲を選ばれました。改めて過去の曲に向き合うことで得られる進歩や熟達、それはまた自信と喜びに繋がることを実感されたことと思います。今年もまたそんな景色を味わえらたら、と私からも願っており、そして生徒様が4年前の演奏よりすでに進化していることへ喜びを抱いている最中です。

私にとって手の届かぬ存在と思っていたカンパネラに向き合わせていただけたことに、そして生徒様との10年目のピアノライフに感謝を添えて最後までサポートしてまいります。

今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!

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