2026.9.23[wed.]
秋晴れで迎えた連休最終日。
明日から混み合うレッスンスケジュールの始まりです。毎月やってくる定期的な睡魔と向き合う数日がこの連休に重なり、発表会のアシスタントへ配布する資料の準備はまったく進まず…そういう時なんだと諦めて、立てた予定だけにシンプルに向き合うように過ごしています。さて曲紹介、本日もまいりましょう。
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毎週月・水・金・日曜日に更新♫
発表会開催までの道のりと共に、52名のご出演者の皆様の演奏曲目を紹介してまいります。
ご出演者の皆様が選んだ音楽に、私なりの視点で向き合いながら、そして演奏される生徒様へ想いを寄せて紹介してまいります。初出演の方から出演回数順にご紹介してまいります。
※当日のプログラムにて変更となる場合もございますのでご了承ください。
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今日はJPOPを…
由薫
「星月夜」
2023年テレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』の主題歌として、当時メジャーデビューから1年と僅かだったシンガーソングライターの由薫(ゆうか)が書き下ろした一曲。
ドラマは、主演の吉高由里子演じる産婦人科医の鈴と、聴覚を持たずにこの世に産まれた遺品整理士の一星との出逢いから結ばれるまでを描いたラブストーリー。

産婦人科医という仕事の舞台にあるのは「誕生」、“生きる証”、そして遺品整理士にはその“生きた証”と向き合うこと、そんな2人の生と死という始まりと終わりに互いに向き合いながら、それぞれの孤独と優しさに触れて心を通わせてゆく。
このドラマの登場人物を思い浮かべながら、由薫は、こう語っていました。
「名前」って満点の星のようだなと思いました。
名前には人の数だけ願いや思いがこもっていて、呼ぶたびに、呼ばれるたびに馴染み深まっていくものだと思います。
そこから生まれた歌い出しの歌詞。
子供の頃見上げた 夜の空に思った
あの一つ一つに誰かの願いがこもっている
その一つがあなたですぐ隣で笑ってて
私たちは皆星からやってくる。
命はみな親を選んで産まれてくる、なんて私も妊婦期間中や出産後によく言われたり耳にしたものだなぁ、と思い出します。
生が宿ることも、生を持つことも、どんなふうに生まれてくるのかも、満点の星、数え切れないほどの星の中から奇跡のような出来事で、それでいてなんだか必然のようで。「運命」という言葉は信じたいものだなと思います。
そんな「星月夜」というタイトルで思い出すのは、画家ゴッホの代表作の一つ「星月夜(La nuit étoilée)」

ここ数ヶ月、当教室の生徒様からもぽつりぽつりと、《大ゴッホ展》に足を運ばれたお話を聞いていたので、行っていない私も羨望の思いと隣り合わせで、とりわけ親近感なのですが。
ゴッホが、フランスはサン=レミの元修道院(精神病院)にて、精神療養中に、病室の窓から見る夜景から描いた一点。
彼の作品は死後に有名になったという話もよく知られたことですが、精神の病に侵され、死の最後の瞬間まで自分の精神状態と闘った彼の絵には、夜の景色は多いです。そこには彼なりの苦悩の生活から見出した宇宙の生命力、そして死への永遠の祈りが込められているのだとか。彼の作品の特徴にある“ぐるぐる-うねり-”は、彼の激しい感情と宇宙のエネルギーの現れ。
さてそんな生と死、そして恋すること、愛すること、それを与えられた運命に向き合うような曲を今回選ばれた生徒様。
生徒様もきっと、そんな“生”を深く感じていたタイムリーな時にこのドラマと音楽に虜になったお一人なのでは、と思っています。
2017年から、7度目のご出演です。
気づけば、今年10年目のレッスンライフへと突入しました。
このドラマ放送の数ヶ月前、生徒様自身も人生における特別な体験としてご出産がありました。
生徒様とのレッスンライフの始まりを思うと、今日まで本当にたくさんのエネルギーに満ちた9年間だったことと思います。
人生のターニングポイントもありながら。
拠点も様々に。
私からみたら目まぐるしいほどの9年間に思いますが、それでもレッスンのある生活を切ることがなかった生徒様。
それはそれで奇跡のような、生徒様ご自身が切り開いた運命のような。
ご出産と共にしばらく発表会からご無沙汰だったところ、一昨年、4年ぶりのご出演の決意と共に選んだ曲は、綾野剛主演のドラマ『コウノドリ』のテーマ曲。
それもまた、やはりご自身の特別で神秘的な体験と共に、ドラマの影響、そしてその背景を彩る音楽がずっと心に響き続けていたのでしょう。
お仕事も子育ても、エネルギーに満ちてそれでいていつも明るく輝く生徒様にとって、ご自身の人生の一コマを彩ってくれている音楽に寄り添っていたいという静かな想いが伝わってきます。
9年半のピアノライフ、一番人生の流れや節目が色濃くある年月にピアノライフを並行してくださったことに、私も日々刺激をいただきながら、そのご縁と繋がりに大きな感謝を添えて、そしてこの曲のように、それぞれの星から生を受けて、互いに特別な運命でピアノライフをご一緒できていることに喜びを添えて、更にはお忙しい日々に労いも添えて、最後までサポートしてまいります。
今日も素敵なピアノライフを!


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