あれこれと済ませた昨日、とにかく予定通りに全ての予定や用事が澄んで、夕飯作りを終えて、家族が揃うのを待つほんの数分、一息つこうと外を出ると、いい空の色でした。19:00過ぎ。
夕方、娘たちの稽古の送迎の間に、この10年間お世話になった融資のご担当者のところへと出向きました。いつも提出する書類を持って。教室を今のところへ移して新たなスタートを切った2016年から、お世話になって参りましたが、この5月でピリオド、です。
「じゃこれが最後になりますね。」
と一言、担当の方から。
10年前、一番最初にお世話になった方からはご担当者はすっかり変わっていますが、当時、マンション売買契約時から融資の手続き完了まで、とにかくお世話になり、そして話していくと私の大学時代の後輩と入社の同期でらっしゃるということが分かり、教室の工事完成からリニューアルオープン直後、その後輩とご担当者の二人で当教室へと足を運んでくださいました。
「おめでとうございます!」
「なんだか梨本さんっぽい♬」
と続けて後輩から一言。
3年間、大学で学びを共にし、研究室も一緒だった彼女との特別な形での再会となった10年前。
こうしてどこかでやっぱり人と人が偶然のようで必然的に繋がるんだ、と思うことばかりで、当教室が今日まで歩んでこれています。
いつの日か、ある生徒様にかけていただいた言葉を思い出します。
“自然と、先生とこの教室に惹かれて、どこかで気持ちが同じような方々が集まるのでしょうね。”
教室のリニューアルオープンを決めて、契約完了してから今月でちょうど10年。
今のこの瞬間は私にとって大きな大きなゴールです。
元々は成り行きで誕生した教室なだけに、10年前、今日この日まで「続けなければ」と初めて心に誓ったわけです。
これから今度はどんな風に教室を歩んでゆこうか。
8年後、私が50歳を迎える時、教室の縮小を図ってゆきます。
人生一度きり、私のピアノ人生はずっと同じ形ではなく、第2ステージをつくることを楽しみにもしています。
教室をしっかりと場所を持って構えようと決意した2016年。
それまでの5年間も決して忘れてはいけない大切な土台づくりの期間。
これで良し、と現状維持に努めるのではなく、もちろん自惚れることなく、学びを忘れずに、生徒様一人一人のピアノライフに向き合い、自分のピアノライフにと向き合い、それをこうして言葉にして、行動に移して、なにより感謝を忘れずに過ごしたいなと思います。
昨日、読み終えたブーニンの本。

理想の音を求める限り、ピアニストに終わりは来ないのだ。
求めれば求めるほど、苦しみがあるのもピアノ。
それはピアノだけでなくとも、何事においてもあると思います。
楽をして叶えられることよりも、時間をかけて、そして山あり谷あり、時に寄り道もしたり停止してみたりしながら得て叶える景色の方が美しい。
当教室の今日までの10年間、自分を労いつつ、今日まで出逢い繋がってくださった皆様、時には色んな出来事を通して気づきや教えを得られたことにも感謝を添えて。
そしてそして何より、家族に。
そうやって成長して歩んできた教室の10年に改めて深い感謝を添えて、また6月から、信念を持って、愛を持って、そして自分の好きと心地よさも忘れずに、当教室らしさを求めてゆきたいと思います。
今日も素敵なピアノライフを!

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